カード整理できないやつちょっと来い【3】

なぜ人はカードを整理できないのだろうか。君たちの部屋にはカードが散らばっているのだろうか。デッキを組もうにも持ってたはずのあのカードが出てこない。やっと見つけたと思ったら2時間経っていた。かく言う俺もそんな1人である。みんなもカード50kgとか100kgくらい持ってるんでしょ?捨てられないよね。だから今日は俺と一緒にカード整理についてちょっと考えてみよう。

 

カードの付加価値

カードの価値は需要と供給によって決まる。売りたい人(店)が多ければ安くなるし、買いたい人が多ければ高くなる。大抵の場合は時間が経てばカードパワーはインフレいていくので値段は下がる。他の多くのものと違って綺麗に使ってさえすればいくら使おうがカード自体の価値に影響はない。しかし、使えば使うほどカードの付加価値をプレイヤーは得ることができる。デッキに入れて使うことでゲームを遊ぶことができるという価値だ。付加価値は使えば使うほど無限に得ることができる。市場価値は自分の意思ではどうにもできないが付加価値は扱い方次第で利益を生む。

例えばお気に入りのデッキのお気に入りのカードを一年間使い倒した場合は「付加価値(ゲーム体験)+市場価値」を一年後手にすることができる。しかしストレージに眠らせていた場合は「市場価値」しか一年後に残らない。そしてこの市場価値は基本的にはゲームのインフレにより段々と減少するので手に入れた時点から所有しているだけで資産がマイナスになっていく。しかしこの資産マイナス分以上に使い倒すことでプラスにすることが可能になる。

ここで、デッキに入れて使っているカード>ストレージに入れておくカードの不等式が成り立つ。

 

カード整理の本質とは何か

本質を捉えよう。ズバリカード整理の本質は

  1. 所持カードをデッキとして使える形にまとめ、使用している
  2. 調整用のカードとしてデッキといつでも入れ替えられる
  3. 価値が下がりにくいカード、上がる可能性のあるカードを手元にキープする
  4. それ以外のカードは手放すかコレクションとして完全に別のところへしまう

 

ゴミかそれ以外か

あんまりこういう言い方はしたくないがあえてきつく言おう。使わないカードはゴミであると。ゴミかそれ以外かを考える。君が持ってるほとんどのカード、それってもう一生デッキに入れて使うことのないカードなんじゃない?もしくはストレージで20円で、ネットショップで格安で買えるカードなんじゃない?確かに古いカードは手放したら手に入らないかもね。

ゴミを大切に持っておく、捨てられないデメリットはあまりにも大きすぎる。まず家賃が発生する。カードの置き場所だってタダじゃない。カードのせいで部屋が狭くなっている、収納が埋まっている。最悪だ。そして人間は不要なものを大量に所持しているとどうなると思う?鬱になるんだよ。不要なものを大量に持っているということは君にとって本当に必要なもの、君のやるべきことへの濃度が下がるんだよ。人間は環境が全て。

でも捨てられないよね。捨てられないなら手放せないならせめて取り出せないように、目につかないように押し入れの奥にしまっておこう。思い出のカードだからね。老後に取り出して思い出に浸る役割は残ってるかもしれないね。

とにかくもう一生使わなそうなカード、格安で手に入るカードは手放すか自分の視界に入らない手の届かないところに幽閉しよう。そもそも必要なカードと不要なカードが混じってたらデッキ組むのにすごい時間も労力もかかるじゃん。君の足引っ張ってるじゃん。その大量のカードがあるせいでデッキとして活躍できたかもしれないカードが紛れて使えなくなってるのは付加価値もロスしてるよ。他のカードの足引っ張ってるってこと。ゴミは隔離しよう。

一生デッキに入らなさそうなカードは手放す。必要なら買い戻せるよ。手放せないならせめて視界に入れない。

 

おやすみカードはファイリング

次はここ一年間デッキに入れてないカードたち。今の環境のおやすみカードたち。もしくは5年後10年後とかに突発でシナジー入って高騰しそうな塩漬けすべきカード。これらはファイリングしよう。ファイリングのいいところ、一覧性があるから探しやすい。悪いところは嵩張るところ。こういうおやすみカードが多い人はストレージに色、コストごとに分けて保存しよう。タイミングが来たらすぐデッキに入れられるように、または売れるようにしよう。

おやすみカードの判断基準は

  1. 調整カードではない、現在デッキを組むつもりもないカード
  2. すぐに売るべきカードではない(価値が下がりにくい、上がる可能性が高い

逆に自分が使う予定がなく、すぐ売るべきカードならさっさと売ってしまったほうが市場価値を高い状態で利確できる。

カード整理ができないという人は捨てる(隔離する)、売る判断というのができない。それじゃだめだ。たくさん持っていれば豊かなカードゲームライフが送れると思ってたんだろう、信じていたんだろう。それはまやかしだ。豊かなカードゲームライフを送りたかったらよく吟味して厳選して判断するべきだ。

 

とにかく売れ

ゴミじゃないけど絶対使わないというカードはさっさと売ってしまった方が原理的には正しい。ただ価値が上がったり下がったりするのもTCGの醍醐味だし何より手放したカードを買い戻す際にショップを利用するとそこにショップの利益が乗るので高くなる。メルカリでも手数料と送料が発生する。だから売ると損するんじゃないかという恐怖が常に付き纏う。人間は得をして得られる幸福よりも同じだけ損をして感じる不幸の方が大きく感じるようにできているらしい。ここに身内を自分と同一視し始めると自分が売って身内が店で買うと損をしたような気分になるのだ。でも大丈夫だ。実際には自分の財布は痛まないし、それで損するよりもいつまでもキープして市場価値を下げる、もしくは家賃を取られている方が損をしているはずだ。錯覚だ。自分の判断を信じろ。

 

デッキを組め、とにかく遊べ

デッキに入ってないカードは基本的には全て不良債権だ。ジリジリと価値が下がっていく。借金で利息がどんどん増えてるようなもんだよ。カードショップのビジネスモデルでマジでやばいと思ってるのは大量に在庫抱えてる店ほど時間と共に資産価値がどんどん減っていくってことだよ。カードはデッキに入っていて、ゲームで使って初めてその本当の価値が出る。あとは飾って毎日眺めるとかでも所有欲を満たすという観点からすれば付加価値を得ることはできる。デッキになっている、もしくはその調整用カードとしてすぐに入れ替えることのできる状態になってるカードが所有カードの大部分を占めていなければ健全な整理された状態とは言えない。だんだん過激派ミニマリストみたいになってきた。

 

調整カードの整理

多分これが正解。

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まとめ

カードはしばいてなんぼだからそれ以外は基本全部売れ。ゴミはデメリットしかない。手放せないならせめて視界に入らない奥に突っ込め。甘えるな、やれ。

 

番外編

俺は手元にカードないとデッキ組めない人なんだけど、そういう人は入りそうなカードを全部印刷してプロキシ作って回して納得いったら買い揃えるのが一番賢いと思う。vaultで組める人はそれでおk。

 

今日の収支

±0(トータル1500)

 

今日のPV

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